季節ごとに着用する着物の種類が違うのは知ってるけど、具体的にいつ何を着るの?
地球温暖化真っただ中の今、昔と着用時期のずれはないのかな?
そんな疑問から着物を普段着にしていた時代と、現代の気温の変化から着用に最適と感じた季節ごとの着物を考えてみました。
着物の種類別。着用時期について
まず、一般的な着物の種類ごとの着用時期をおさらいしてみましょう。
着物の種類 | どんな着物? | 着用時期 | 備考 |
袷 | 裏地のある長着 | 10月~5月 | 単・薄物を着用する以外の季節 |
単 | 裏地のない長着 | 6月・9月 | 一般的な衣替えの時期に着用 |
薄物 | 羅・紗・絽などの単 | 7~8月 | 盛夏のころに着用 |
でもこれって昔の基準だよね?今は温暖化が進んでいるんだし、暑かったりしないかな?
では、ここで昔と今の気温の変化を見ていきましょう。
昔と今、気温差はどれくらい?
着物を日常的に着用していた明治時代と、昨年の月ごとの平均気温を比べてみました。
1876年 (明治時代) |
2023年 (現代) |
温度差 | |
1月 | 6.6℃ | 10.2℃ | +3.6℃ |
2月 | 8.2℃ | 12.1℃ | +3.9℃ |
3月 | 13.6℃ | 17.9℃ | +4.3℃ |
4月 | 17.5℃ | 21.7℃ | +4.2℃ |
5月 | 21.7℃ | 24.0℃ | +2.3℃ |
6月 | 22.8℃ | 27.6℃ | +4.8℃ |
7月 | 28.6℃ | 33.9℃ | +5.3℃ |
8月 | 31.6℃ | 34.3℃ | +2.7℃ |
9月 | 26.8℃ | 31.2℃ | +4.4℃ |
10月 | 20.4℃ | 23.7℃ | +3.3℃ |
11月 | 15.8℃ | 19.2℃ | +3.4℃ |
12月 | 11.0℃ | 14.3℃ | +3.3℃ |
おおよそ3℃~5℃程気温が上昇しており、1ヶ月分くらい差が出ているようです。
すっごく差があるわけではないけど、昔基準で着用するとちょっと暑そうな気がするね
昔の気温から着物の着用時期を今に当てはめてみた
明治時代の気温から、袷=22℃以下 単=22~26℃ 薄物=26℃以上(小数点以下切り捨て)を基準として色分けをしてみました。
<基準値>
種類 | 気温 | 色 |
袷 | 22℃以下 | 青 |
単 | 22~26℃ | 黄 |
薄物 | 26℃以上 | 赤 |
<気温別 着物の種類比較>
1876年 (明治時代) |
2023年 (現代) |
|
1月 | 6.6℃ | 10.2℃ |
2月 | 8.2℃ | 12.1℃ |
3月 | 13.6℃ | 17.9℃ |
4月 | 17.5℃ | 21.7℃ |
5月 | 21.7℃ | 24.0℃ |
6月 | 22.8℃ | 27.6℃ |
7月 | 28.6℃ | 33.9℃ |
8月 | 31.6℃ | 34.3℃ |
9月 | 26.8℃ | 31.2℃ |
10月 | 20.4℃ | 23.7℃ |
11月 | 15.8℃ | 19.2℃ |
12月 | 11.0℃ | 14.3℃ |
袷の時期が減って、薄物の時期が長くなっているね
単に関しては着用期間は1ヶ月程と差はありませんが、昔に比べてひと月程早く着用を始めたほうが快適に着用することが出来そうです。
まとめ
9月~10月にかけては寒暖差が激しいので、単+羽織の種類(単・袷)で調節するのもよいかと思います。
また、7月、8月は最高気温自体が上がっているので、スタンダードな着こなしなら蒸れない素材にする、今回は着物にカウントはしませんでしたが、浴衣を着用し襦袢分の厚みを減らす、和洋折衷コーデならタンクトップでコーディネートする等、長着以外で工夫していくのが良いかもしれません。
ちなみに私が今狙っているのはこちら。ぜひ今年の夏には取り入れたいところ。
せっかくなら我慢するより快適に素敵な着こなしをしたいよね!
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